救急外来には、規模に応じてこれくらいの数の看護師を配置せよ・・・という診療報酬上の加算や、決まりはない。
国内のガイドもなさそうである
一方海外では、外傷・蘇生(ショック含む)患者の場合は 1:1、重篤な患者の場合は 1:2、他のすべての ED 患者の場合は 1:4と指定があったりするところもあるようだ。
その指定を超えた配置になると、救急患者の受診時間が長くなるそうである。 Effect of mandated nurse-patient ratios on patient wait time and care time in the emergency department.
Chan TC, Killeen JP, Vilke GM, Marshall JB, Castillo EM.Acad Emerg Med. 2010 May;17(5):545-52. doi: 10.1111/j.1553-2712.2010.00727.x.PMID: 20536811 日本のように救急外来の規模によって、歩行での受診者数も、救急車の受け入れ台数も、救命センターか否かも異なる(後方病棟やICUの確保の程度が違う)場合、一律にこうした配置にしていいものだろうか。 加えて、その瞬間瞬間で配置人数がことなることになるので、守っているのか外からわかりにくい。 そうすると、ICUのように病床数に対して、看護師何人といった決め方は困難なのではないかとも思える。
じゃ、どういう指標がいいのだろうか。。。。 その答えはわからない。。。が、例えば、次のような時間単位の指標ならばどうだろうか。
①1勤務帯あたりの看護師1人あたりの患者の診察時間(検査して待ってる時間も含む)
②1勤務帯あたりの看護師1人あたりの患者の診察前の待ち時間
看護師数が、多ければ①②とも小さい数値となる 年間の患者数が多いところも、少ないところも比率になるので比較しやすい
ただし重症や緊急患者の多さや少なさは考慮されない そこで受け入れ患者の重症や緊急度比率による施設クラスター毎に、例えば、救急外来死亡率や入院患者のみに絞った28日死亡率などから①②の適正値下限を出すというのもいいだろうか。。。。 考えれば考えるほどわからなくなってくる 誰か、いい方法しらないだろうか。
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