死を迎える家族が、大きな悲しみを抱えるのは正常の反応であるといえる。
とはいえ、悲しみが長引き、夜眠れないなど社会活動へ影響を及ぼすようになることは病的です。
通常6ヶ月以上にわたり悲しみが続き、社会生活へ影響を及ぼす状態を、複雑性悲嘆と言います。
ICUに入室する患者は、急なことも多く、家族は複雑性悲嘆を抱えやすいと言えます。 そんな複雑性悲嘆を予防するための介入をご紹介します。 Kentish-Barnes, N., Chevret, S., Valade, S., Jaber, S., Kerhuel, L., Guisset, O., ... & Azoulay, E. (2022). A three-step support strategy for relatives of patients dying in the intensive care unit: a cluster randomised trial. The Lancet, 399(10325), 656-664. 1st step 前
親族に会って︓ ・差し迫った死と終末期の準備のための家族会議 ・質問と感情を表出する機会
・患者とのコミュニケーションやケア、 死亡時に⽴ち会うかどうか、 スピリチュアルな信念や必要性に 関して議論
・理解を確認
・傾聴、共感、感情表出をサポート
2st step 中
患者の病室において︓ ・ 質問と感情を切り替える機会、 役割やスピリチュアルな実践を議論
・親族が寄り添っていることを評価、 必要なら部屋を離れることも相談
・⾝体的な快適さに注意を払う (⼝渇、光、温度など)
・傾聴、共感、感情表出をサポート
3st step 後
親族に会って︓
・哀悼の意を⽰す
・感情を理解する
・終末期に関する質問を引き出して 答える
・死別をサポートするチームとの⾯談を提案
・⾏政上の⼿続きをガイド
・傾聴、共感、感情表出をサポート
上記の3ステップの介入によって見取りの満足度は改善し、6ヶ月悲嘆症状が長引く親族の数を有意に減少させるようです(66 [21%] vs 57 [15%]; p=0-035)。
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