自発呼吸試験 (SBT) は、呼吸筋等の疲労を招くという話
SBT後に少しお休みした 方がいいかもという話は、以前からあったが、その件のRCTが今回紹介する論文。
とうわけで、今回の研究の目的は以下
目的:SBT が成功した後 1 時間人工呼吸器 (MV) に再接続することで、重症患者の再挿管の必要性を減らすことができるかどうかを評価することでした。
場所:スペイン
17内科外科系ICU
デザイン:多施設無作為化試験
期間:2013 年 10 月 ~ 2015 年 1 月
対象:12 時間以上 人工呼吸療養をうけて計画抜管の基準を満した患者
無作為化:SBT の成功後
介入:抜管前に 1 時間の休憩のために人工呼吸器に再接続
対照群:直接抜管 アウトカム:48 時間以内の再挿管 分析:ITT
結果: 対照群 243 人介入群 227 人。挿管から SBT までの時間の中央値は群間で差がなかった [対照群で 5.5 (2.7, 9.6) 日、残りの群で 5.7 (2.7, 10.6) 日。p = 0.85]。抜管後 48 時間以内の再挿管は、介入群の方が対照群よりも少なかった [35 (14%) 対 12 (5%) 、 0.33; 95% CI 0.16-0.65; p < 0.001]。多変数回帰分析でも、介入 [OR 0.34 (95%CI 0.17-0.68)]、APACHE II [OR 1.04 (1.002-1.077)]、および SBT 前の MV の日数 [OR 1.04 (1.001 -1.073)]という結果でした。一方、年齢、入院理由、SBT の種類と期間に関連はありませんでした。
結論: SBT 成功後の 1 時間のために人工呼吸器に再接続することは、重症患者の抜管後 48 時間以内の再挿管率を低下させた。
Fernandez MM, González-Castro A, Magret M, Bouza MT, Ibañez M, García C, Balerdi B, Mas A, Arauzo V, Añón JM, Ruiz F, Ferreres J, Tomás R, Alabert M, Tizón AI, Altaba S, Llamas N, Fernandez R. Reconnection to mechanical ventilation for 1 h after a successful spontaneous breathing trial reduces reintubation in critically ill patients: a multicenter randomized controlled trial. Intensive Care Med. 2017 Nov;43(11):1660-1667. doi: 10.1007/s00134-017-4911-0. Epub 2017 Sep 22. PMID: 28936675.
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